北京ロボット展コラム【第2回】 北京の街で感じた「EV社会」
前回は、北京で開催された世界ロボット展を通じて、中国のロボット技術の進化についてご紹介しました。
「北京で感じた、ロボット大国・中国の現在地」を見るしかし、中国の変化を感じたのは展示会場だけではありません。
実際に北京の街を歩いてみると、最先端技術が社会の中に自然に溶け込んでいることを実感する場面が数多くありました。
その代表的なものが、EV(電気自動車)です。
街を走るEVが当たり前の風景
北京市内を移動してまず驚いたのは、EV車やEVバイクの多さでした。
BYDをはじめとした中国メーカーのEVが街中を数多く走っており、タクシーや配送車両にも電動車が広く普及しています。
以前、中国の都市といえば交通量の多さや排気ガスの印象を持っていましたが、今回の北京ではそのイメージが大きく変わりました。
一方で、交通量は相変わらず非常に多く、主要道路では激しい渋滞も見られました。
それにもかかわらず、「車は多いのに排気ガスの印象が薄い」という光景は、日本ではまだあまり体験できない新しい感覚でした。
EV化によって、都市の景色だけでなく、人が感じる街の空気そのものが変わりつつあることを実感しました。
安全と利便性が共存する地下鉄
北京では地下鉄も利用しました。
利用してまず驚いたのが、すべての利用者に対して行われる荷物検査と身体検査です。
観光客だけではなく、地元の人々も日常的に検査を受けており、安全対策が社会の仕組みとして定着していることがうかがえました。
一方で、改札を通る際にはクレジットカードのタッチ決済が利用でき、乗車は非常にスムーズです。
一見すると相反するようにも見えるこの二つを同時に実現している点に、中国らしい合理性を感じました。
技術は単に新しいものを作るだけではなく、社会の利便性を高めるために活用されている。その一例を地下鉄の利用体験からも見ることができました。
圧倒される都市スケール
今回の北京滞在では、都市そのもののスケールの大きさにも驚かされました。
市内には数多くの高層ビルが立ち並び、その中には110階建ての超高層ビルもあります。
近代的なビル群が広がる景色は壮観で、都市開発のスピードと規模の大きさを感じさせます。
ロボット展で見た最先端技術、街中に普及するEV、そして巨大な都市インフラ。
これらは個別の出来事ではなく、中国が国家規模で進める技術革新と都市発展の一部なのだと実感しました。
AI社会を支えるのは、見えない計算インフラ
今回の北京滞在では、EVが街の標準になりつつあることや、交通・決済といった都市インフラのデジタル化が着実に進んでいることを実感しました。
こうした社会の変化を支えているのが、AI技術とそれを動かすための計算基盤です。
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