FortiGateの選び方|失敗しないモデル選定
企業のネットワークセキュリティ対策としてUTMやVPNの導入を検討する際、多くの担当者が候補に挙げるのがFortinetのFortiGateです。
「どのモデルを選べばよいかわからない」
「40Fと60Fの違いがわからない」
FortiGateには多数のモデルが存在するため悩むケースも少なくありません。
特に中小企業では、性能不足による買い替えや、過剰スペックによる無駄な投資は避けたいところです。
本記事では、利用人数別のおすすめモデルに加え、 通信量やVPN利用状況など選定時に確認したいポイントを解説します。 FortiGate選びで失敗しないための判断基準をわかりやすくご紹介します!
FortiGate選定で失敗する企業が多い理由
FortiGate選定で失敗する原因の多くは、「現在の人数だけ」を基準にモデルを決めてしまうことにあります。
例えば以下のような環境では、実際の通信負荷が大きくなります。
- Microsoft 365を常時利用
- Teams会議が多い
- VPN接続ユーザーが多い
- ファイル共有が頻繁
反対に、人数だけを見て上位モデルを導入すると、コストが必要以上に高くなる可能性もあります。
そのため、FortiGate選定では「何人が使うか」だけでなく、「どのように使うか」を整理することが大切です。
FortiGateを選ぶ前に確認したい6つのポイント
利用ユーザー数
利用人数ごとの一般的な選定目安は以下のとおりです。 ただし、通信量や利用機能によって適切なモデルは変わります。
- 20人未満:40Fクラス
- 20〜100人:60F〜90G
- 100人以上:120G以上
あくまでも目安であり、VPN利用者数やクラウドサービスの利用状況もあわせて確認することが重要です。
通信量
通信量は見落とされやすいポイントです。
以下に該当する場合は注意が必要です。
- クラウドストレージ利用が多い
- Web会議が多い
- 動画視聴を許可している
- SaaS利用が中心
通信量が増えるほどUTMの負荷も高くなるため、余裕を持った性能選定が重要です。
VPN利用状況
テレワーク環境ではVPN性能も重要になります。
VPNの性能を検討する際は、以下の項目を確認しましょう。
- VPN接続数
- 同時接続数
- 拠点間VPN数
VPN接続数や同時接続数によって必要な性能は大きく変わります。
セキュリティ機能
FortiGateは単なるファイアウォールではありません。
FortiGateでは、ネットワーク保護を強化するための さまざまなセキュリティ機能を利用できます。主な機能は以下のとおりです。
- IPS
- アンチウイルス
- Webフィルタリング
- アプリケーション制御
- SSLインジェクション
- サンドボックス連携
数年先の利用規模まで見据えて選定することが重要です。 その結果、早期の買い替えリスクを抑えやすくなります。
ポート数
ネットワーク構成によって必要なポート数も変わります。
以下のようにネットワークを分離して運用する場合は、必要なポート数を事前に確認しておくことが重要です。
- 社内LAN
- サーバー用ネットワーク
- Wi-Fi
- ゲストネットワーク
- VPN
これらのネットワークを分離して運用する場合は、十分なインターフェース数を備えたモデルを選択する必要があります。
将来的なネットワーク分割も考慮して確認しましょう。
将来の拡張性
機器の更新サイクルは一般的に数年単位です。
機器の運用期間中には環境が変化する可能性があるため、 以下のような将来的な変化も考慮しておきましょう。
- 人数増加
- 拠点追加
- クラウド利用増加
- VPN利用拡大
これらの変化を想定してモデルを選定することで、 早期の買い替えリスクを抑えやすくなります。
利用人数別おすすめモデル
1~20人
小規模オフィスやスタートアップ向けのモデルです。
FortiGate 30G
- 小規模拠点向け
- 基本的なUTM機能を利用したい企業向け
- コスト重視
FortiGate 40F
- 中小企業で人気が高い
- VPN利用にも対応しやすい
- 初めてのFortiGate導入にも適している
FortiGate 50G
- 将来の増員を見込む企業向け
- セキュリティ機能を積極活用する環境に適する
20~100人
多くの中小企業で採用されるクラスです。
FortiGate 60F
- 最も検討されることが多いモデルの一つ
- VPN利用者が多い環境にも対応しやすい
- 本社向け構成でも採用例が多い
FortiGate 70G
- 通信量が多い環境向け
- SaaS利用中心の企業に適する
FortiGate 90G
- 中規模企業向け
- 将来の拡張性を重視する場合の候補
| モデル | 推奨規模 | VPN利用 | 拡張性 |
|---|---|---|---|
| 40F | ~20人 | ○ | △ |
| 50G | ~20人 | ○ | ○ |
| 60G | 20~100人 | ◎ | ○ |
| 70G | 20~100人 | ◎ | ◎ |
| 90G | 20~100人 | ◎ | ◎ |
特に40Fと60Fは製品選定時に比較されることが多いモデルです。さらに詳しい違いを確認したい方は、モデル比較ページをご覧ください。
FortiGateモデル比較ページはこちら
FortiGateには世代や用途によってさまざまなモデルがあります。
仕様や性能を詳しく比較したい方は、各モデルの違いをまとめた比較ページをご覧ください。
FortiGate各モデルの違いを比較する100人以上
120G
- 中規模企業向け
- 拠点数が多い環境にも対応しやすい
- セキュリティ機能を積極利用する企業向け
400F
- 大規模ネットワーク向け
- 高いスループットが必要な環境向け
- 多拠点構成にも対応しやすい
| 利用人数 | 主な候補 |
|---|---|
| 1~10人 | 30G、40F |
| 10~20人 | 40F、50G |
| 20~50人 | 60F |
| 50~100人 | 70G、90G |
| 100~300人 | 120G |
| 300人以上 | 400F |
選定時によくある失敗例
人数だけで選ぶ
利用人数だけでモデルを選ぶのは避けましょう。 通信量やVPN利用状況によって必要スペックは変わります。
将来の増員を考慮しない
数年後の利用規模を考えず選定すると、早期リプレイスが必要になる場合があります。
セキュリティ機能を見落とす
UTM機能をフル活用する前提なのか、基本的なファイアウォール運用なのかによって必要性能は変わります。
保守ライセンスを考慮しない
機器本体だけでなく、
- UTPライセンス
- Enterprise Protection
- 保守契約
も含めて予算を検討することが重要です。
迷ったらFortiGateがおすすめな理由
UTM製品には複数の選択肢がありますが、FortiGateが比較対象に挙がることが多い理由として以下が挙げられます。
- 中小企業から大企業まで幅広いラインアップ
- VPN機能が充実している
- セキュリティ機能を統合できる
- 拠点追加に対応しやすい
- 国内導入実績が豊富
もちろん、他ベンダー製品にも特徴があるため、自社の要件に応じた比較検討が重要です。
FortiGate導入について問い合わせるまとめ
FortiGateの選定では、利用人数だけで判断するのではなく、 以下のポイントを総合的に確認することが重要です。
- 通信量
- VPN利用状況
- セキュリティ機能
- ポート数
- 将来の拡張性
性能不足による買い替えと過剰投資の両方を防ぐことが、FortiGate選定の重要なポイントです。
特に中小企業では、40Fや60Fが候補になるケースが多い一方で、クラウド利用やテレワーク環境によって最適構成は異なります。
性能不足と過剰投資の両方を避けるためにも、導入前に要件整理を行うことが重要です。
自社に最適なFortiGateモデルを確認する
利用人数やネットワーク構成に応じて最適なモデルは異なります。
各モデルの性能・価格帯・推奨規模を比較したい方は、以下のページをご確認ください。
利用環境に合ったFortiGateを探すよくある質問
FortiGate 40Fは何人まで利用できますか?
FortiGate 40Fは20人前後の企業で導入されることが多いモデルです。 ただし、実際の適正規模は通信量やVPN利用状況によって変わります。
FortiGate 60Fと40Fの違いは何ですか?
FortiGate 40Fは20人前後の企業で導入されることが多いモデルです。 ただし、実際の適正規模は通信量やVPN利用状況によって変わります。
FortiGateはVPN用途でも利用できますか?
FortiGateはVPN機能に対応しています。 リモートアクセスVPNや拠点間VPNなど幅広い用途で利用できます。
FortiGateの選び方で最も重要なポイントは?
利用人数だけで判断しないことが重要です。 通信量やVPN利用状況、利用予定のセキュリティ機能も含めて検討しましょう。
中小企業におすすめのFortiGateモデルは?
中小企業では40Fや60Fが有力な候補となります。 ただし、通信量やVPN利用状況によっては上位モデルが適している場合もあります。