サーバーOSにOfficeアプリケーションをインストールする際は、パッケージ版やOffice 365版ではなく、MSライセンス版のOfficeが必要になります。
弊社ではSoftware in CSP版のOfficeアプリケーションの販売を行っておりますが、このOfficeは英語版でしかダウンロードできないという仕様になっています。
そのため、このCSP版Officeアプリケーションを日本語版で利用するにはどうすればよいかというご質問をいただくことが多くなっておりますので、今回PGダイレクトスタッフブログで簡単にまとめました。
基本的には『MS Technet』の情報を簡略化して分かりやすくしたものなので、詳しくは『MS Technet』にてお調べください。
■手順
1.Office展開ツールをダウンロード
2.xmlファイルの作成(準備)
3.プログラムのダウンロード・インストールを実施
1.Office展開ツールをダウンロード
まず、下記URLよりOffice展開ツールをダウンロードし、任意のフォルダに展開します。
ダウンロードページ:https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=49117
展開後の、【configuration-Office2021Enterprise.xml】の中に、「LTSC Professional Plus 2021」と記載がありますが、
このまま使用すると英語版となるので、使用しません。
ここで必要なものは【setup.exe】です。
2.xmlファイルの作成(準備)
次に、プログラムインストール用のxmlファイルを準備します。
※xmlファイル作成支援サイト( https://config.office.com/ )の活用もオススメです。
▼ xmlファイルで使用する主な値 ▼
項目 | 値 | 製品(意味) |
OfficeClientEdition
|
32 | 32ビット版 |
64 | 64ビット版 | |
Channel | PerpetualVL2021 | ボリュームライセンス版 |
Language ID | ja-jp | 日本語 |
Product ID
|
Standard2021Volume | LTSC Standard 2021 |
ProPlus2021Volume | LTSC Professional Plus 2021 | |
Access2021Volume | LTSC Access 2021 | |
Excel2021Volume | LTSC Excel 2021 | |
OneNote2021Volume | LTSC OneNote 2021 | |
Outlook2021Volume | LTSC Outlook 2021 | |
PowerPoint2021Volume | LTSC PowerPoint 2021 | |
ProjectPro2021Volume | LTSC ProjectPro 2021 | |
ProjectStd2021Volume | LTSC ProjectStandard 2021 | |
VisioPro2021Volume | LTSC VisioPro 2021 | |
VisioStd2021Volume | LTSC VisioStandard 2021 | |
Word2021Volume | LTSC Word 2021 | |
PIDKEY | (25桁のプロダクトキー) | MAKキー/KMS キー |
Language ID | ja-jp | 日本語 |
ExcludeApp ID | Lync | Skype for Businessのインストールを除外 |
Groove | OneDrive for Businessのインストールを除外 |
▼ xmlファイル作成例 ▼
【LTSC Standard 2021】
【LTSC Professional Plus 2021】
【LTSC Excel 2021】
※赤字の箇所を変更して、インストールするビット数、製品を変更可能。
※『Skype for Business』は、サポート終了しておりますので、Professional Plusをインストールする際には基本除いて大丈夫かと思います。
プロダクトキーをあらかじめ入力しておきたい場合は、下記のように変更することで可能になります。
※プロダクトキーをあらかじめ入力しておく場合、自動的にライセンス認証を実行するように、【 AUTOACTIVATE 】を併用すると良いです。
以上がxmlファイルの準備です。
3.プログラムのダウンロード・インストールを実施
最後に、officeプログラムをインストールします。
【setup.exe】と「作成したxmlファイル」を同じフォルダ階層に配置します。
コマンドプロンプトを管理者として実行し、各種コマンドを実行してインストールします。
〖ソースファイルのダウンロードコマンド〗
setup.exe /download<xmlファイル>
〖インストールコマンド〗
setup.exe /configure<xmlファイル>
⚠ダウンロード中は絶対にコマンドプロンプトを閉じないでください‼
ダウンロードが完了すると、Officeフォルダが作成されますので、プロパティなどから中身が1GB以上あることを確認します。
インストール画面が出てきて、『すべて完了です』『Officeはインストールされました』などの表示が出たら、インストールは完了です👌🏻
※Excel単体でインストールした場合は、アイコン等が表示されないことがあるかもしれませんが、きちんとインストールできますので、同様にインストールしてください。
以上でインストールまで完了です。
セットアップお疲れ様でした・・・ 🙇🏻♀️