「会社では自然と集中できるけど、自宅での仕事だとなかなかスイッチを入れることができない」
今回はこのような悩みを抱えている方に、「五感」を使って集中力を高める方法を提案します。
- 視覚
視覚的な情報を整理することで、集中できる空間を作ることができます。そこで今回は『色』の効果について学んでいきましょう!
〇 青色
青色には「集中力を高める効果」や「心を落ち着かせる効果」が期待されています。
また青色には、規律や規則についての意識を高める効果があるとされています。自己管理が苦手な方や自分自身をコントロールしたい方には青色がオススメです!
〇 黄色
黄色には「気分を明るくする効果」や「記憶力・判断力を高めてくれる効果」が期待されています。
さらに黄色には、脳を刺激する効果があり、何か新しいことを始めるときや、アイデアに詰まったときにオススメです。クリエイティブな仕事をする際には、より大きな効果を発揮させてくれる色です!
〇 緑色
学校の黒板の色でも採用されている緑色には、「疲れを癒してくれる効果」や「リラックス効果」があるとされています。
「目が疲れた時には遠くの緑を見ると良い」と言われているように、緑色には目の負担を和らげてくれる効果があります。「集中することはできるけど疲れる」という方には、緑色がオススメです!
参考・引用文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shes/3/1/3_1_1_41/_pdf/-char/en
https://iro-color.com/episode/color-that-improves-concentration.html
- 聴覚
リモートワークでの生産性を高め、効率を高める要素の1つに「音楽(BGM)」が考えられます。
ライフハッカー[日本版]Twitterで実施されたアンケートでは、約60%の人が何かしらの音楽を聴きながら作業をしているという結果が出ています。https://twitter.com/lifehackerjapan
「リモートワーク中、BGMは流していますか?」
1位 音楽を聴く 40.4%
2位 何も聴かない 34.1%
3位 ラジオやPodcastを聴く 20.2%
4位 耳栓などで無音にしている 5.3%
「自分の好きな音楽」は気分を高め、特にスポーツなどでは、その効果が期待されています。その一方で、集中力高める音楽として一番良いのは「無音」という研究結果が出ています。
これらのことから、『好きな音楽を聴いて気分を高めてから、無音の状態で仕事・勉強をする』ことが最善の選択肢であると考えられています。
万全の状態を自分自身で作るために、リモートワークを始める前の10分間やお昼休みに好きな音楽を聴き、モチベーションを高めることを提案いたします。
※単純作業をする場合は、「クラシック」を聴くと良いといわれています。1995年の論文では生産性(ここでいう生産性とは、パソコンで打ち込む量)が改善されたというデータがあります。集中が切れた際には、お試しください!
参考・引用文献
https://ampmedia.jp/2020/04/10/music-and-productivity/
https://news.yahoo.co.jp/articles/08cf566e5811de7d7a998515585841207882aea9
- 嗅覚
仕事のストレス、不安やイライラなどの心理的要因から、仕事に集中できなくなってしまうことがあると思います。
そんな時には、アロマオイルを使って部屋の香りを目的に合わせて変えてみましょう!
〇 ペパーミントの香り
2014年に小学生6年生行われた実験では、ペパーミント油は、頭をスッキリさせる効果、元気が出るなどの気分を向上させる効果、集中力を高める効果があることが示唆されています。お昼休み後や、夕方などの時間帯にミント系のアロマオイルを使用してみてはいかがでしょうか。
〇 スイートオレンジの香り
同じく、2014年に小学生6年生行われた実験で、スイートオレンジの香りには、イライラや不安を軽減する効果があるということが確認されています。また、ペパーミントと同じように、頭がスッキリして、集中力が高まる効果があるとされています。ストレスなどで気分が落ち込んだ時には柑橘系のアロマオイルを使って心をリフレッシュさせてみてください!
参考・引用文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/aeaj/16/1/16_7/_pdf
- 味覚
「脳が疲れた時には甘いものが良い」という言葉をよく耳にするように、「甘味」を刺激することによって頭が冴え、集中力を高めることが期待されています。
また、甘いものなどに含まれているグルコース(ブドウ糖)は、「脳にとって最も速攻性のあるエネルギー源」であるとされています。
脳が疲れたな、と感じた時には、ラムネやバナナなどを食べて「甘味」を刺激しつつ、脳の栄養補給をしてみてはいかがでしょうか。
参考・引用文献
https://aissy.co.jp/ajihakase/blog/archives/14119
- 触覚
「触覚」と集中力の間にはあまり関連がないように思えますが、「触覚」を刺激して集中力を高めることは可能です。
「触覚」を使った集中力を高める方法の1つに「ガムを噛む」という行為を挙げることができます。
プロスポーツ選手によく見られる、ガムを噛んだり、マウスピースをはめるといった行為は、集中力を高め、パフォーマンス能力を向上させる働きが期待されています。
参考・引用文献
https://jins-meme.com/ja/lab/archives/focus-touch/
今回は「五感」を使って、集中力を高める方法を見ていきました。
集中できる環境の整備や、集中力を高める刺激を有効活用して、リモートワークでの業務効率を高めていきましょう!