いつもお世話になっております。PG-Direct技術の渡邊です。
Scale Computingの情報提供を始めて2ヶ月程度ですが、ブログを読んでいただいたお客様から、デモの依頼や詳細説明がほしいなど、だんだん盛り上がってきております。
今回は、Scale Computing だけではなく、他の仮想基盤でも使えるのですが、
”仮想OS、物理OSの移行”についてお話したいと思います。
Scale Computing 社でもHCI基盤への移行について、かなりたくさんのソリューションを持っており、私もトレーニングの中で、いくつか勉強検討いたしました。
USでは、
Clonezilla (くろーんじら)
Carbonaite(かーぼねいと)
を使ったソリューションが、メーカが推しのP2V、V2Vの移行ソリューションのようです。
使っている人には、失礼ですが、日本では正直、両方ともメジャーではないので、日本向けとしてPG-Directでは、”Arcserve”を使ったP2V、V2Vのソリューションをご案内することにしました。
Arcserve社自身がすでにP2V、V2Vでの利用について多くのナレッジを持っており、実績もかなりあります。Scaleの競合製品のNutanix AHVでも利用可能および、推奨ということなので、Scaleも当然。。。いけました。何より、日本では、Arcserve、Acronis、Veritus、Veeam
あたりが、有名どころですので、ここは安心のArcserveで行きます。
個人的ですが、私Arcserveはかれこれ、20年の付き合いでして、Netwareのバックアップからお世話になっているので、かなり信頼しております。昔は、Computer Associatesだったのは、今は、思い出です。
ご用意頂くライセンスもシンプルで1物理サーバにつき、
Arcserve Backup Unified Data Protection(以下UDP) Advance edition を1本買っていただくだけです。
なるべく、1年で、良いので保守も加入すると良いでしょう。何か、自分で消化できないような、問題が発生した際に電話、メールでしっかりメーカがサポートしてくれます。
今回は、Arcserve UDPをHyper-Vを動かしているWindows serverにインストールして、Hyper-V to Scale のV2Vをご紹介します。
ダウンロードは、無償で、製品版がダウンロードできます。また、ライセンスキーを投入しなくても30日間お試し版として、利用できます。また、30日以内にライセンスキーを購入して、ライセンス登録すれば、そのまま正規版として利用できます。とても、やりやすいです。
https://www.arcserve.com/jp/data-protection-solutions/arcserve-udp/
まずは、Hyper-VのサーバにArcserve UDPをインストールします。
インストールは、簡単です。Administratorのパスワード入れるくらいで、インストールが始まります。
インストールが完了します。再起動になりますので、一旦Hyper-V上のOSはシャットダウンか保存しておいてください。
再起動が終わったら、Arcserve UDPのコンソールを起動します。
インストールが、終わったらバックアップを取ります。。。。バックアップを取るところは、
割愛します。m(_ _)m
後は、Scaleにリストアするだけなのですが。
流れを先に紹介すると
Arcserve UDP ブートキットで”起動ディスク”作成。
Scaleでサーバを作成、ブートキットをマウントして起動。
リストアして、移行完了。
ブートメディアキットとは、
Windows PE で、7用(windows 2008)、8.1用(Windows 2012 r2)、ブートディスク(ISOファイル)になります。
起動すると、ArcserveUDPのバックアップサーバもしくは、共有越しのバックアップファイル
にアクセスでき、簡単にリストアしてくれます。
ドライバの組み込みをリストア時に実施することも出来ます。
Scaleの場合は、何もドライバ周りをいじらないでも、何事もなく動きます。(単純な構成であれば。。。ですが)
Scaleに後で、ISOメディアを登録します。
バックアップとリストアメディアを作った状況から、紹介します。
Hyper-vで動いていたサーバのスペックは以下のとおりです。
CPU 4Core
Memory 8GB
HDD C: 70GB
という、シンプルなWindows server 2012 R2 stdです。
(本当は、NICが4つくらいあるのですが。。)
ScaleのゲストOSでサイズを合わせて、新規作成し、boot medeiaは、Uploadした
ブートISOファイルを指定します。
これで、完了です。相変わらず、Scale側は、やることが少ないです。
コツが、少しありましてScaleで指定する際には、実際のサーバよりも5Gで良いので、大きくしとくと良いです。今回は、 移行前 70G → Scale設定 80GBにしてあります。
起動します。
Arcserve Unified Data Protection BMR – x64 を選択します。
Arcserve bare metal recovery の画面が出ます。
リストア リソースを選択する:
Arcserve Unified Data Protection のバックアップからリストアする。を選びます。
バックアップ情報の下にある、”参照”ボタンを押すとプルダウンで、
ネットワークパスの参照
復旧ポイントから参照
”復旧ポイントから参照”
を選択します。
UDPのサーバ(インストール)してバックアップ状況確認するサーバに接続します。
ホスト名:UDPサーバのIPアドレス
ユーザ名:権限のあるユーザ
パスワード:ユーザのパスワード
を入れて、”接続”、押します。
データストアおよび、ノードに復旧対象(V2V)対象のサーバが出てきます。
選択して、閉じます。動いているときは、第2世代のHyperVだったので、
”はい”で変換してしまいます。
”高速モード”のまま、次へ
もともと、空なので、どうぞ、やってください。”はい”を選びます。
パーティションの初期化が始まります。
確認画面が出ますので、”OK”します。
リストアが開始されます。リストアが無事に終わりますと、自動でドライバを組み込む画面に
切り替わります。
ScaleのLINUX VertIO をインストールしなくては。。。と思いますが、スルーして後でやることにします。(実は、するっと動くので、何もしなくても良い場合もあります。)
起動後に勝手に再起動1回します。
ドライバー類も綺麗に入っているようです。何もしないでもこれで、V2V完了です。
もともと、Arcserve UDPは、P2VもV2Vも万能なので、とてもリスクなくScaleへの移行を実現します。
せっかく簡単なシステムを導入するのですから、移行もArcserveで、簡単に進めてみてはいかがでしょうか?
本当は、はまりどころがあったりして、Arcserve社に問い合わせをしようと思ったのですが、
問い合わせる必要はありませんでした。
次回は、ScaleでFTに挑戦(仮)です。
渡邊