お世話になっております。PG-Direct技術の渡邊です。
先日、DataCore Software社の技術の田中様と目指せ”10GB/S越え”を
テーマに最新のNVMeサーバで、ベンチマークを取りました。
ご協力いただきました、田中様には、この場を借りてお礼申し上げます。
結果から言いますと、Readの最大風速で、”11GB/S”を確認できました。
Writeはそこまで行きませんでしたがそれでも62万IOPSまで達成しました。
サーバの紹介
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1134088.html
こちらのサーバを利用しました。
AICのラックサーバーキット「SB127-LX」に、12コア/24スレッドCPUのXeon Gold 6146を2基(計24コア/48スレッド)、メモリ384GB、容量4TBのNGSFF PCIe SSD「MZQLB3T8HALS-000AZ-001」を3基搭載したハイエンド仕様。
OSは、Windows Server 2016 std です。
そのまま、NVMEを3本束ねただけの値です。これでも驚異的に速いです。
たった3本でしっかりシーケンシャルリードで、4GB/S越えです。
ここまでは、Windows標準のドライバのみでの内容で、DISKも3本なので、CPUも
あまり、動かず非常に静かです。
ここから、できれば8GB/Sくらいを目指して、どこまでいけるか挑戦です。
最新のDataCore SAN Symphonyを導入します。
なぜ、DataCoreをインストールしたかというと、WindowsのRAID0だけでも速いのですが、
これだと実際には、CPU、メモリをフルに使っての本当の機械の性能が出ないからです。
DataCoreにより、最大限にハードウェアのパフォーマンスを引き出します。
DataCoreを導入後は、CPUは、めいいっぱい稼動するので、FANが非常にうるさいです。
まずは、DataCoreの標準の設定で、Virtual DISKを作った際のベンチマーク結果です。
ちょっと、小さくてすいません。すでに5GB/Sを超えた値になっています。
また、見にくいのですが、DataCore導入前の4KiB Q32T1(ランダムアクセス、マルチキュー&マルチスレッド(デフォルトだと32 Queues、1 Thread)、ブロックサイズ4KiB)の値ですが、Windows標準では、882MB/Sが、DataCore導入後は、4372MB/Sと、すでに5倍以上の値になってます。ということは、IOPSは、すでに5倍以上になっているということですね。
すでにあまり見なれない値になっています。
ここから、さらにチューニングします。
DISKは3本のNGSFF PCIe SSDなのですが、これをVDISKを16個作成します。
Loopbackポートを8本(通常は、4本)に増やします。
これで、VDISKへのアクセスバンド幅は、2倍になります。
これをWindows上で再度RAID0に組みなおしました後にベンチマークを取りました。
その結果がこれらです。Cristal Mark では、何回やっても7600MB/Sあたりを越えなかったので、IOメータに切り替えました。
シーケンシャルリードは、10951MB/S 簡単に10GBを超えてきました。
ちなみにIOPSは、
普段見れない値です。62万IOPS(4KB)越え。ネットワークのボトルネックがなければ、
VDIで5000人は、余裕で動きますね。。。ファイルシステムついてくか、心配ですが。
弊社でやっているSynologyのオールフラッシュ(24本SSD)FS3017が、30万IOPSなのですが、これをたったの3本のNVMEで超えてしまいました。
Loopbackポートを増やせばもっと行くのではないかと思いますが、本当は、32BAYもあるのでNVME自体を増やすのが一番効果がでます。(さすがに4TBのSSD:参考価格32万円を32本は、持っていないので。。。残念です。)
SSDメーカの皆様、M.3(M.2)のDISKを32本貸してもらえませんか?この機械でベンチマークとりますので!!
サンマイクロ様、サムスン様、東芝様、その他取り扱いのベンダー様もオファーお待ちしております。
今回のベンチマークしたAIC”SB127-LX”ですが、おっとサーバ店(千代田区神田錦町1-1、神田橋安田ビル1F)に常設展示中です。お仕事で、近くに来ることがありましたら、ぜひ立ち寄って、実機見てください。
ちなみにその場で、AICのお見積り、構成検討も可能です。スタッフにお気軽にお声がけください。
渡邊