CALについて…知らずにライセンス違反とならないように

この話題は、定期的に何度か取上げさせていただいていますが、Windows Server OSのライセンス体系は、CALを理解しないと、意図せずともライセンス違反となることがあります。

ライセンス違反の大きな代償

ライセンス違反が指摘された場合には、想定しているコストとは桁が異なる高額な和解金を支払っての解決となるようですが、この間も業務をストップしての検証作業や裁判など見えないコストも大きくのしかかります。

一頃は、そのような事例も随分と紹介されてきましたが、最近は目にする機会も減ってきました。
でも、これは、摘発の事例が無くなったからではないという事に注意すべきです。

Windows Serverにおけるライセンス違反の原因は?

では、なぜ、Windows Server OSはライセンス違反が起きやすいのかというと、ユーザーの中に正しいCALの認識が無い場合があるという事が原因となっています。

ソフトのご購入に際し、多くのメーカーでは、それぞれにライセンス規定を定めています。

ユーザーは「売り切り型」を連想することも多いでしょうが、実際は年間使用型のライセンスや従量制のライセンスなど、いろいろあります。

多くのソフトでは、ソフトという「モノ」の所有権を売買しているのではなく、その使用権を与えているものと解されます。

実は、ここにユーザーとの考え方との差異が生まれます。

「そんなこと知らないよ」というユーザー側に言い分もあると思います。
実は、これは法律的には通らない理由があります。
なぜなら、ソフトをインストールする際、殆どすべてのソフトには使用に関する条件を承諾して、先に進まなければ、次の手順に進めないように出来ています。

これをユーラ【EULA】(《End User License Agreement》⇒ソフトウエア使用許諾契約)と言います。

「EULAに同意しているんだから、それに従っていなければ契約違反だよね」となるわけです。
少なくても、そのソフトがインストールされていれば、上記が成立します。

Windows Serverにおけるライセンスの考え方

で、Windows Server OSとCALですが、そもそもWindows Server OSとして販売されているのは、「サーバーライセンス」というもので、ライセンス所有者がサーバーソフトウェアそのものを使う権利なのです。

それとは別個に、サーバを使用するためには、そのサーバーで実行されているサービスにアクセスするためのアクセス権が必要となります。
これが、CAL「Client Access License (クライアント アクセス ライセンス)」です。

なぜCALという考え方を採用しているのか?

そもそも、「何でそんな面倒な事をするんだ」というのには理由があって、無制限のアクセス権込みでサーバソフトを販売した場合は、10,000人越えの大企業も30人程度のSMBも同じ価格でソフト一式を購入しなくてはならず、不公平で柔軟性を欠きます。

これを回避し、使用の規模に応じた価格を可能にするために、サーバライセンスとアクセス権を分ける考えになりました。

例えば、30人が1台のサーバにアクセスして、そのサービスを得るためには、サーバライセンスに加え、30人分のアクセス権(CAL)が必要です。
(Windows Serverの場合には、より柔軟な対応のため、ユーザCALとデバイスCALが存在します。詳細は弊社のページをご覧ください)

しかし、ここからが問題。
この必要なCALが無ければ、サーバOSも使用できないようであれば、スッキリするのですが、実際は使えてしまうんです。

そうすると、「使えるんだからいいんじゃないか」とか「今は予算がないから、とりあえず購入しなくてもよいか」といった状況が生まれる土壌ができます。

でも、これがライセンス違反なんです。

Windows Server 2012からは付属CALが無しに

もう一つ挙げれば、Windows Server 2008R2までは、スタンダードエディションには、CALが5個付いてきました。

つまり、5人(5台)まではOSを購入すれば使用が可能だったのですが、Windows Server 2012からは、原則付属しません。

だから、CAL無しでWindows Server 2012を購入したままの状態だと、確実にライセンス違反となります。

だからこそ、先延ばししてはいけないのです。

転ばぬ先の杖。

今だからこそCALを見直しましょう!

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